冒頭のタイトルを「何だコリャ?」と思う読者もいるだろうが続けたい。
世界で最も愛されているスポーツ・サッカー。
そうしたサッカー界の頂点に立つのがスペインのFCバルセロナ。
オランダ人ヨハン・クライフが長年の試行錯誤の末に構築した全員で攻撃と守備を果たすムービングサッカーの完成形。
選手もボールもよく動く。以前欧州の監督で「ボールは汗をかかない(スタミナ切れをしない)」といった人がいた。
その言葉ではないが人もボールがよく動くことによって、観る者を飽きさせないサッカーがスペインで完成した。
それがFCバルセロナのサッカーである。
そうしたクライフのサッカー哲学というのはインターネットという文明の利器によって世界中に伝播した。
そうして世界のいたるところに広がったバルサイズムのようなスタイルは成功するかしないかは別にして、どこの地域のクラブでも見られるようになった。
そうした一方で、世界サッカーのバルセロナ化というのはもう1つの弊害も生まれた。
世界中に「バルセロナ」という正解ができたことによって、皆サッカーが均一化したという現実である。
そのためかつてはW杯などで見られたサッカーのお国柄のようなモノが、今のピッチの上にはなくなりつつある。
だが、それでも筆者は「世界サッカーのバルセロナ化」には賛成したい。
その理由は②で述べていく。