①では巨人軍の看板選手は一流であっても超一流ではないという話をした。
翻って今の日本ボクシング界はどうなんだ、という話である。
①で述べた通り、今の日本ボクシング界の人気というのは村田諒太の双肩にかかっている。
しかし村田も1986年1月12日生まれなのでもう32歳である。
ボクシングという競技はゴルフやサッカーと違い一生できるスポーツではない。
村田の場合、年齢を考慮すれば選手寿命は持ってあと5年くらいである。
それはそっくりそのまま日本ボクシング界に与えられた猶予に他ならない。
日本ボクシング界はあと5年の間に村田諒太クラスの超一流を作らないといけない。
テニスの世界を見ると分かりやすい。テニスには錦織圭がいる。
怪我をしなかった錦織も2017年に手首の靭帯の部分断裂により、世界戦線より離脱した。
そうなった時に日本テニス界に次世代のスターがいたのか?という話である。正直埋没していた感は否めない。
翻ってボクシングである。日本のボクシング界にはそういう意味でもう時間はない。
村田諒太も世界のミドル級と対戦し、あと5年闘える保証もない。
確かに井上尚弥もいるが、彼らは一流であっても超一流ではない。
そして村田が現役で闘える時間は多くない。この間に新たなボクシング界の超一流が必要だ。
ハードルが高いミッションかもしれないが、これをクリアしないと某ボクシング協会長の言葉ではないが「ボクシングが古典芸能になる」日も近い。
新しいスターが生まれて活性化するか、惰性に流されてマンネリの海に埋没するか?
日本ボクシング界に残された時間は多くはない。