このブログをいつ発信するか決めていないが、昨日(2018年3月2日執筆)両国国技館でボクシングの世界タイトルマッチを観戦した。

筆者自身今回で海外含めて28興行・48試合目の世界タイトルマッチ。ボクシング界の末席を汚しつづけた22年にもそれなりの知識と経験がある。

しかし、そうした世界戦のなかにも今回ほど胸くそが悪くなる興行はなかった。

理由はただ一つ。WBC・バンタム級王者だったメキシコのルイス・ネリが試合前日の計量をパスできず王者剥奪。「前」王者となった。

ボクシングは肌の色や人種、宗教などが異なっても、試合前の計量と身体検査をパスすることによって、両者の骨格が等しい前提で闘うことに意義がある競技だ。

しかし計量をパスしないというのはそうした前提を根本から覆すことであり、試合前に公然と反則をすると明言した状態で闘うようなものである。

悲しいのは我々ファンも同じなのだが、しっかりバンタム級の体重を作って計量をパスした挑戦者の山中慎介の立場が浮かばれない。

今回のように正直者が馬鹿を見るのは許せない。

前回の防衛戦でネリのKO勝ちになった時も、ネリにドーピング陽性反応が見られて、本来なら厳格な検査とタイトルマッチ不成立を求めるのがスジだ。

しかし、WBCはタイトル統轄本部のお膝元のメキシコの選手には甘い。結局、ドーピングの件はうやむやにして再戦を決定。

それでも再戦できるならドーピングの件は不問にするという好漢・山中。

しかしその結果が計量失敗。公然と反則をする前提の公開リンチみたいな2RKOでのネリの勝利。

筆者自身、このブログではできるだけポジティブな要素を出したいのだが、この日の両国国技館には1%もそうしたモノはなかった。

こうして汚されてしまった「黄金のバンタム級」。

②でも詳しく書いていきたい。

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