①では人間の食生活と炭水化物との密接な繋がりについて述べたワケであるが、②でもそれについて色々述べていきたい。

筆者が応援しているサッカーJ2・ジェフユナイテッド千葉というクラブにスペインリーグ出身のアルゼンチン人・エスナイデル監督が就任した。

このブログで再三言っているが、彼がクラブ内で改善した「食事改革」。

その中に白米を食べないで玄米食にしなさい、というモノがあった。

基本的にスペイン人にとって白米というのは〝arroz con leche(直訳すれば牛乳入りライス。いわばライスプディング)〟のようなお菓子の範疇に入る。

日本人も団子やおはぎのように米を使ったお菓子を食べるが、南米のスペイン語圏の人からすれば、既に米に対する最初のイメージからして違うのだ。

だからエスナイデル監督からすれば「お菓子ばっかり食べるプロサッカー選手がいるか」と思っての改革だったのである。

他にも炭水化物に対するイメージの違いはある。

2010年代初頭、日本のプロ野球界にキューバ人助っ人のブームがあった。

来日したばかりの頃は未知なる怪物の期待が高まったが、次第にそれらのほとんどが期待外れに終わった。

中米のカリブ海の人間が日本の食生活に馴染みがないのは何となく分かるかもしれないが、具体的に何を食べているのか?という話である。

中米にはプラタノ(platano)というバナナがあって、それが炭水化物の主食である。

しかし、それは我々日本人がイメージする甘いバナナとはかなりかけ離れたモノだ。

このプラタノというバナナには甘みはなく、ほとんど米やパンと同じ感覚で食べる。

カリブ海では普通に取れるこの炭水化物もアジアではほとんど聞いたこともない。

キューバ人が日本に馴染めなかった理由がこれだけかとは分からないが、普段食べられる炭水化物が摂れないのがキツかったのは容易に想像できる。

今回は食生活における炭水化物の重要性について述べたワケだが、普段当たり前に食べられる炭水化物。

しかし、よく親はいなくなってその有り難みが分かるというが、普段ある炭水化物も、その存在に対しての重要性を考えてみることも必要なのかもしれない。