①では様々なコンテンツの作り手は「良い作品=客を寄せ付ける効果がある」と思っているようだ。
しかし実際のところは良いコンテンツが溢れている世の中では品質を高めるだけでは集客には不十分という話をした。
ではそれを克服するにはどうするのか?という話である。
筆者のブログはスポーツだからスポーツ中心に考えるが、その競技にもよるが様々な取り組みが必要なのは確かだ。
今の時代、猫も杓子もSNSだSNSだというが、老人だけで収まっている世界だと、そもそもSNSが何だと言うことを理解していない業界もある(まんまボクシング界がそうだが)。
筆者が普段使ってるSNSはツイッターくらいだからこの手段に限定して話すが、このツイッターという発信手段は天賦の才が必要な気がする。
一言で言えば質より量、言い換えれば「量が質に転化する」SNSというのがツイッターの感覚である。
業界のトップが何となく中身を理解しないでSNSを取り入れてみようと思い、現場のスタッフに管理を丸投げして、とりあえずアカウントを作ってほったらかしというコンテンツは多数散見する。
しかし、このツイッターという発信手段を使ってもっとそのコンテンツの楽しさを逐一、発信することが求められる。
もっと言えばツイッターを発信することが、コンテンツと関係ないこと含めて「楽しい」とのめり込むことができる(スポーツ含めた)娯楽産業の現場スタッフというのが、そうした「才能」に恵まれたスタッフと呼べる。
その上で①「良い」試合を提供できる(これは大前提。凡戦があれば一見の客は二度とチケットを買って会場に来なくなる。そこで止まってはダメ)
②その試合の楽しさを色々な人とシェア(共感・共有・共鳴)してもらう
③そうした共感の中で自分のコンテンツに対する価値観をお互いに構築し合い、刺激して考えを高める。
この3つの手順を踏まえて、スポーツというコンテンツは「試合」から「文化」に昇華し、またスポーツの試合がチケット代という形での現金化も可能になっていく。
古くからあるスポーツ産業の関係者に限って「良い試合=集客→現金化」と考える向きもあるが。
しかし今の時代、スポーツのような娯楽の現金化に必要なのは(良い試合は当たり前で)、その上でSNSという発信手段に「入り込んで」ネットの世界をかき回し続けられる人が必要だ。
娯楽産業が多様化した現代では厳しく、良い試合で勝手に客が来ると思うのは昭和の老人の甘えだと自覚しないと淘汰されるであろう。