筆者のブログというのは基本的に試合の情報というよりも、メタ情報(情報の情報)というのに特化した記事を作成することに主眼を置くように努めているが、ある時に野球の記事があった。

具体的には説明しづらいがイチローという野球選手に対しての付随的な情報を読んで気付いたことがあった。

「イチロー・1973年10月22日、愛知県生まれ」

1973年というのは第2次ベビーブーム(1971年〜1974年生まれ)の出生数が1学年あたり200万人以上を突破した、生まれてくる赤ん坊の数が激増した時期の中でも最も数が多かった年である。

数字で説明すれば2091983人の赤ん坊が日本国内で誕生した年だった。

もちろん2018年の現在において亡くなった人もいるわけだから、丸々200万人いるわけではない。

日本が世界に誇るスーパーエリートというのも、ある意味においてこれだけの人数が生まれたからが故に可能だった。

言い換えればパイが巨大であった時代だったが故に、天才の生まれる確率も相対的に向上したから、才能というモノも誕生できたのだと筆者は考える。

翻って、2018年の現在である。今、イチローが「第2次ベビーブームの象徴」と言ったが、他の世代の天才と同じ年の出生数についても考えてみる。

三浦知良(1967年生まれ…1935947人)

桑田真澄(1968年生まれ…1871839人)

松坂大輔(1980年生まれ…1576889人)

田中将大(1988年生まれ…1314006人)

久保建英(2001年生まれ…1170662人)

と、こんな感じである。

こうして見てみると、日本という国はある一定の人口を有する国であるが故に、スポーツでも天才が生まれてくる比率というのは確保されているのかもしれない。

しかし、一方でこの先のスポーツに限らず、日本社会に対する疑問も残る。その疑問を解き明かす答えは②へと続く。