今年(2017年)の年の瀬は日本代表の試合が目白押しだ。
11月4日にラグビーも豪州代表の「ワラビーズ」が横浜の日産スタジアムで強化試合。その翌々週は東京ドームで稲葉監督率いるU-24の野球日本代表が韓国とチャイニーズタイペイと強化試合。そして12月にはサムライブルーがハリルホジッチ監督の指揮のもとで、韓国・中国・北朝鮮代表を招いてE-1選手権(旧・東アジア選手権)と代表がアジアを向こうに回して雌雄を決する機会が多かった。
そんな中でバスケ界も例外ではない。2019年の夏に中国・北京で開催されるバスケW杯の1次予選が、世田谷の駒沢体育館で開催される。初戦の相手は東南アジアで最大のバスケ大国であるフィリピン。
あまりご存知ない方も多いだろうが、フィリピンというのは隠れバスケ大国である。
筆者が生まれる前の1975年から国内でプロリーグを作り、フィリピンの街中のいたるところでバスケコートがあり、老いも若きもストリートバスケに興じている。
フィリピンのバスケに対しての表現だと、日本を何も知らない外国人が日本人男性に「日本では野球が流行っていますか?」と質問されたら、大抵の人は「流行るも何も昔からプロ野球という娯楽は存在していて、流行り以前に日本の文化に定着している」と答える。
同じようにフィリピンにおいてのバスケというのは、前述の通り日本におけるプロ野球という立ち位置で考えると分かりやすい。
東南アジアのほとんどはイギリスかフランスの植民地であるが故に、土着のメジャースポーツはサッカーが多いのに対して、フィリピンはアメリカの植民地だった影響で、サッカーがマイナーでバスケがメインになった経緯がある。
②でも試合レポの前に、フィリピンバスケについて紹介したい。
