かつて発信したブログ記事でフットサルのFリーグの観戦記のモノがある。
その試合はリーグ2位のホーム・フウガドールすみだと4位で同じ東京都内に拠点を持つ府中アスレティックFCとのプレーオフ圏内のチーム同士の対戦。
いわば「東京ダービー」で場所も雨続きながらも東東京のハブ駅である錦糸町駅から徒歩3分の墨田区総合体育館であった。
そしてこの試合では、9年振りの日本出身のFリーグ得点王に手が(足が?)掛かる府中の渡邉知晃も出場していた。
その上で試合当日はハロウィンということもあり、会場内で可愛いコスプレもあった。
しかし、東東京エリアで1700円というお手頃な価格のスポーツ観戦、しかも次の日も休日というにもかかわらず、集客は1056人。
一方で、筆者はこの試合は観戦していないが、このフットサルの試合の3日前の水曜日。
プロバスケリーグ・Bリーグの1部(B1)のサンロッカーズ渋谷がシーズン中に何回か行う墨田区総合体育館でのホームゲームを平日のナイトゲームで開催した。
そこでここがミソなのだが、この日のサンロッカーズの対戦相手が、Bリーグ初代王者のリンク栃木ブレックスで、そこには日本バスケ界のレジェンドである田臥勇太が試合に出場。
天候と試合会場で言えば、雨の墨田区総合体育館という部分ではフットサルの試合と共通する。しかもバスケの方は平日で翌日も仕事がある人が観客の大多数を占めていて、本来ならこっちの方が集客には不利である。
しかし、この田臥の錦糸町来訪で体育館に集まった人数はなんと3005人。この会場の収容人数を考えれば驚異的な数字で、普段はガラガラなトイレも、ハーフタイムではおそらく激混みだったであろう。
筆者も偶然知ったこの現実。しかしながら、正直こうしたスポーツビジネスにおける集客の差を知ると、日本におけるスポーツビジネスの集客やプロスポーツ文化というのは本当の意味での脱皮ができていない気がした。〈②に続く〉