②では今回の試合観戦の目的である9年ぶりの日本出身選手のFリーグ得点王に手がかかるピヴォ(サッカーでいうFW)である渡邉知晃の所属するフットサルクラブ・府中アスレティックFCについて説明してきたわけであるが、③では試合会場に関して入っていきたい。
筆者が観戦したのは2017年10月28日・Fリーグ第24節・墨田区体育館でのフウガドールすみだvs府中アスレティックFCの試合であったが、雨が降る土曜日の夕方の試合、東京ダービーというマッチメイクで、前述の通り日本出身選手のリーグ得点王の期待がかかるゲームに集まった観客は1056人であった。
この人数を多いと見るか少ないと見るかは判断が難しい。この3日前の水曜日に雨が降る同じ墨田区体育館で行われたミッドナイトゲームで、プロバスケ・Bリーグ1部(B1)のサンロッカーズ渋谷のホームゲームがあり、対戦相手に日本人初のNBAプレーヤーになった田臥勇太が率いるリンク栃木ブレックスでの試合の集客では、この会場では驚異の3005人を記録した。
この試合は大物の来訪というのもあって、フウガドールから見たらアンフェアな比較かもしれないが、日本のプロスポーツというのが、地元チームの地域密着というより有名選手による集客の方が強いというのを証明しているデータでもある。
しかし、筆者が行った肌寒い雨の週末を利用して集まってくれた地元のお客様の前でのフットサル。この日はハロウィンということもあって、コスプレイベントがあり、魔女の宅急便のキキやディズニーの白雪姫など、およそフィジカルエリートな野郎共の決闘の場とは思えないファンタジーな要素のある華やかな出で立ちの女性が多かった(撮影は自粛したなのでなし)。
こうした墨田区体育館でのプロスポーツのイベント。④ではそのFリーグでゴールを量産する日本出身の点取り屋・渡邉知晃のプレーを見ていきたい。

