前回はサッカーにおけるファールについて述べたが、今回はバスケのそれについて述べていきたい。
バスケというスポーツのルールの場合、サッカー同様に様々な種類の反則がある。
有名なのはチームで5ファールを取られた後のファールは、相手にフリースローの権利が与えられ、選手個人が5ファールをすれば退場となる。
このルールで思い出すのは、言わずと知れたバスケ漫画の金字塔SLAM DUNKだ。
主人公の初心者・桜木花道がキャプテンであるゴリ(赤木剛憲)に5ファールをされないための方法を教えてくれと乞うシーンがある。
ゴリはゴリで「馬鹿者。どんな優秀なバスケ選手でも、5ファールで退場する時はある。だからそうならないために(花道の嫌いな)フットワークの練習をしているんだ」とあった。
コート上でのプレーで自分は大丈夫だと思っても、そのプレーを判断するのは審判の役目。
しかし、素質としては天才の花道もプレーの質を高めるという意味ではまだ初心者。
そうした身体能力と経験値のギャップから来た課題というのが「5ファールを取られないで、コート上でプレーできる時間をいかに長くできるか?」ということだった。
そうしたファールを取らない技術というのはブラジル・サッカー界の言葉に「マリーシア(ズル賢さ)という言葉もある。
ただ老獪(ろうかい)なテクニックだけでなく、ファールを貰わない技術について、花道は日々の練習のみならず、試合という「経験という名の修羅場」から体得した。
もちろん退場そのものも経験しつつ、花道はそこから様々な能力を掴みとっていき、それが湘北高校バスケ部の躍進に繋がった。
②では実際のバスケチームからファールについて述べていきたい。