こうして前半はホームの東京Zの自滅という形でダブルスコアがついたが、後半からはどう展開するか?という話である。

第3クオーターに入っても秋田のアグレッシブな激しいプレーは止まらない。ホームの東京Zの選手を圧倒するようなフィジカルとスタミナで試合の主導権を握る。

しかし、秋田もチーム全体でのファールが多いのも気掛かり。どのクオーターでもチームファールが早い段階で5つとなり、相手にフリースローのチャンスをむざむざ与えてしまう。

東京Zのシューターも外すシーンがあったから助かったモノの、B1の強豪チームのコート上にいる選手ならしっかりこうしたチャンスを確実にモノにする。そしてそうしたフリースローの1点が勝敗を左右する。秋田がB1復帰のためにはこういうところを修正する必要がある。

試合は後半に入って、だらしなかったホームの東京Zも意地を見せる。前半はほとんど決まらなかったシュートが少しずつ決まるようになってきた。

しかしながら秋田の方も日本人選手の質が高い上に、ゴール下の番人として背番号11番のナイジェル・スパイクスや32番・トアーリン・フィッツパトリックが攻守共にリバウンド争いで東京Zを圧倒する。

後半は秋田の黒人選手がスティールからのレイアップ(庶民シュート)やダンクシュートなど、東京Zのコートを自分ちの庭の様にやりたい放題。

結局、試合はアウェーの秋田ノーザンハピネッツが大挙して駆けつけたブースターの応援を背に、85-60と圧倒した。

ただこの日の集客は2044人だったが秋田のブースター以外で、東京Zの試合をもう一度見たいと思う人がいるかと言えば「?」である。

日本にバスケ文化を根付かせるにはB2リーグのクオリティの底上げが急務だと感じた試合だった。

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