こうした両チームの思惑が交錯するするなかでのTIP OFF(試合開始)。両チーム共に(第1から第4クオーターまでに使える)オンザコートの外国人は1(人)-2-1-2であった。
そうした中で試合は始まったのだが、いきなり両チームの自力の差が出た。正直、Bリーグの外国人補強という観点では日本人でも技巧派が揃っている1番(ポイントガード・PG・宮城リョータのポジション)よりもゴリゴリマッチョでフィジカル自慢な5番(センター・C・赤木剛憲のポジション)の方が必要である。
B1リーグでも言える事であるが、オンザコート1の時に日本人選手がどれだけ踏ん張れるか?というのが試合の趨勢(すうせい)を決めて、ひいてはリーグの順位すらも左右してしまう。
しかしながら東京Zは第1クオーターから全く踏ん張れていなかった。センターの背番号5番であるラトビア人・リッチモンド・ヴィルデがゴール下で身体を張るモノの、他の日本人がシュートミスを連発。
その間に秋田は日本人、外国人共にしっかりチャンスを決めて第1クオーターを20-5(!)で終えた。
正直このクオーターの東京Zはプロとしての資質を疑うと言われても仕方ないプレーだった。
続く第2クオーターでも両チーム使える外国人が2人になり、試合の質も高まって攻撃のチャンスも増えていったが、前半を40-21と秋田が圧倒した形で折り返した。〈④に続く〉

