筆者は今、お世話になっている病院の先生にテニス経験者の方がいる。その方に筆者は分からないなりに、錦織圭のことを聞いたりしている。
このブログを読んでくれている読者なら言わずもがなだが、錦織は世界な四大大会で準優勝をしたりと、日本人テニスプレーヤーのなかで最も頂点に近い存在だ。
身長178cm、体重75kgと大型化する世界のトップテニスプレーヤーの中では、小柄な体格の錦織も、その戦術眼や技術、世界レベルでの経験値などでワールドクラスで結果を残し続けた実績がある。
今(2017年9月23日執筆)現在、錦織は手首の靭帯の部分断裂によって、世界戦線からは離脱しているが、しかし文字通り「世界一」の称号に手が届きかけている唯一無二の日本人に違いはない。
しかしその一方で、なぜ錦織は怪我をする前に世界一になれなかった?という話もある。
筆者はボクシングを経験していたが、世界タイトルをモノにするボクサーというのは、急に降って湧いたようないわゆる前髪しかないチャンスをイッパツでガッチリ掴んで離さない。
それで世界のベルトを奪ったREAL DEAL(本物)もたくさん見てきた。
話をテニスに戻すが、それでは錦織は大チャンスである世界大会で準優勝だったのか?
それをテニス経験者の人が言うには「錦織のテニスはズルさがなく素直過ぎる。錦織自身、あれだけ頂点に近い存在なのに驕ったところがなく、性格も真面目。どんな人間にも好かれる」
「しかし、錦織のテニスにはサッカーでいうマリーシア(試合の駆け引きに必要なズル賢さ)がなく、正直に相手の技量を正面で受けて立つような素直なテニスをしてしまう」
「結果として四大大会優勝のチャンスを逸したのは、人として必要な素直な性格がコート上でマイナスになったのでは?」とあった。
人間として必要な心が勝負師が闘うコートでは邪魔になってしまうこともある。
②では自分の知るボクサーからこのことを捉えていきたい。