そうした両クラブに様々な思惑が交錯するなかで、今回のザスパvsジェフの試合の笛がなった。

先ず両チームとも仕掛けてくる。ジェフの場合、ボールホルダーを中心にハイラインでDFの裏に広大なスペースを許しながらも、前線でのポゼッションに有利にする。


一方の群馬は弱者の兵法である、自陣に引いて、トップ下の選手にゲームメイクを一任しつつも、縦への飛び出しに鋭い、元韓国代表のカン・スイルのクイックな動きは驚異だ。

しかし、序盤にアッサリ群馬のチャンスが生まれる。

バイタル前でジェフの選手がファールを犯し、背番号8の鈴木崇文がFKを直接決めて先制する。

いきなりビハインドとなったジェフは、中盤に厚みを増して、これまで以上にポゼッションの確率を高めようとする。

そして後半に入り、ジェフがそれまで以上に前がかりになったところ右サイドハーフの争いで負けてから、一瞬の隙をついてハーフカウンターを仕掛ける。

これを中央にカットインした途中出場の高井和馬に試合を決定づける2点目を決められた。

特に高井のゴールシーンというのは今年(2017年)の4月のアウエー横浜FC戦で、ジェフが前かがりになったところから縦の楔のボールが右サイドから供給され、この時J2得点王だったイバの切り替えしからの先制シュートに被る。

この5ヶ月の間、ジェフというチームは成長していなかったのかもしれない。

こうしてこの日のジェフは最下位のチームに遊ばれて、勝ち点の上積みがないまま、千葉に戻ることになった。

④ではザスパクサツの本拠地である正田醤油スタジアムの雰囲気について述べていきたい。
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