①では東京都2部リーグにおけるスペリオ城北とアローレ八王子の龍虎相まみえるといった状況を説明した訳であるが、しかしこの読者にはそもそも「アローレ八王子って何?」という読者も多い。そうした面も踏まえて、今回は八王子のプロスポーツ事情というのも説明していこうと考える。

八王子市の人口はwikipediaによれば579330人という規模を誇る。千葉県船橋市の623679人や鳥取県の588715人といった人口規模と大体同等で、小規模な都道府県クラスの自治体といったサイズといって間違いない。

筆者は以前ブログで人口60万人クラスの自治体にはリーグ中堅規模のプロスポーツチームの保有が可能と考えていると話した。

船橋市にはBリーグで1部優勝を狙える強豪千葉ジェッツふなばしがあり、1試合で5000人の集客が可能で(バスケは土日開催だから2日間で10000人の集客が可能だ)、鳥取県にも現在はJ3だが、J2の経験のあるガイナーレ鳥取というサッカーチームもある。

しかし八王子市には市の経済規模に見合ったプロスポーツがないようにも見える。

プロバスケBリーグで3部の八王子トレインズやプロボクシングで地元の八王子京王プラザホテルでの興行もする日本・東洋太平洋王者を輩出している八王子中屋ジムもあるが、それが「地元のプロスポーツチーム」として定着しているのか?といえばまた別の話だ。

そうした中で、東京学芸大学を卒業後に就職せず、地元八王子にプロスポーツチームを作ろうとしたの紙本諭という方が1から起こしたチームというのがアローレ八王子というサッカークラブなのである。

最初は体操教室から始まったクラブだが、発足5年目で中学生のサッカーチーム、8年目でトップチームをスタートさせ、14年目(2017年現在)東京都2部リーグに挑戦している状況である。

2014年からは元日本代表の野口幸司を監督に招聘し、2017年は東京都1部リーグ昇格を目指している。

こうして今回はアローレ八王子と八王子市のプロスポーツ事情を紹介した訳であるが、1からプロスポーツチームを構築することは容易いことではない。

しかし城北もそうだが、八王子としてもこれ以上の遠回りは許されない。

③では城北vs八王子の試合について入っていきたい。

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アウエーユニフォームのアローレ八王子(ホームでは赤)