①では筆者がそれまでテニスに全く縁のなかった筆者が、テニスのランキングをあまり深く考えなかったが、それがとんでもないというという話をした。②ではそれをもう少し続けていきたい。

テニスのランキング(ATP)でプレーだけで生活出来るのは100位が目安と言われている。

筆者もそうだが、100位と聞くと大したことないと思うが、ATPはランキングだけで2000位はあるというし、他にもテニスプレーヤーはいるから、気の遠くなる話である。

考えてみればプロテニスプレーヤーというのは世界を転戦しているのもすごいが(プロ野球選手やJリーガーは日本国内の移動だけでもヒィヒィなのに)、それだけでなく、厳しいトレーニングで自分を律して、当然食事も食べたいモノではなく勝利のための食事。

それでテニス選手のサーブは180km/hは出て当たり前。それを大柄な欧米人なら200km/hも普通に出す世界。ヤンキースの田中将大のストレートよりも速いし、野球WBC・キューバ代表だったメジャーのチャップマン投手が「人類最速」で169km/hなのだから、テニス選手のアスリートとしてのスペックは並の選手でも底知れない。

他にも「テニス選手の一番の敵は対面の相手ではなく怪我だ」というが、錦織の手首の靭帯部分断裂のような「勤続疲労」もそうだし、炎天下で休みも挟むが4時間以上の試合でも、勝利のために集中力を切らさない必要もある。

しかも、ATPランキングにはポイントの有効期限もあって1年で切れる。だから怪我をすると相撲の番付と同じであっと言う間に奈落の底に突き落とされる。

テニスは日本だと皇族がプレーしたのが普及した始まりだから、なんとなく優雅なイメージがあったが、触りを知っただけでビビりの筆者にはドン引きするくらいハードな世界に感じた。

このブログを読んだ読者でテニス好きな人には「今更?」と思われかもしれないが、今回はテニス選手のランキングについて書いた。「世の中にたやすい仕事はない」という本も存在するが、プロスポーツにも当てはまる言葉である。