①では異色の早大卒アスリートである笠井崇正について説明してきた訳であるが、②ではもう1人の佐藤祥にスポットを当てたい。
佐藤祥というのは2017年シーズンのサッカー・J2水戸ホーリーホックのサイドバック(SB)のプレーヤーである。
佐藤の場合、何が異色の早大卒なのか?と言えば「高卒でプロとして入団した後に、Jリーガーとしてプレーしながら通信教育課程で早稲田大学を卒業した」という点である。
そのため佐藤もまた、早稲田大学の卒業証書を手にしながら、体育会系の部活動とは縁の無かった点で異色という訳である。
佐藤の場合だと、退部などのネガティヴな要素はないが、それでも社会のメインストリートのようなスタイルではなかったので、こういう表現をした。
佐藤はもともと、J2ジェフ千葉のジュニアユース(中学生世代)から2012年に入団した(その前年に2種登録として高校生Jリーガーのデビューはしていた)。
しかしその後、出場機会に恵まれずにJ3秋田を経由して2016年に現在のクラブに完全移籍を果たした。
ここで大学の通信教育について述べたいが、筆者も一時別の大学の通信に在籍経験が、通信教育課程というのは入学するのは無条件で可能だが、レポート提出やスクーリング(一般の授業)がメチャクチャ厳しく、卒業率というのは10%を切るのが普通である。自分の場合だと、もちろん多数派の方。(T ^ T)
しかし佐藤の場合、もともと地元の勉強ができる高校生だったこともあるが、ある意味、通学制より遥かに厳しい通信教育課程を卒業した(しかも早稲田で!)というのが、通信教育に挫折した自分としては1人の人間として彼を尊敬する。
Jリーガーとしての彼は水戸で出場機会を比較的取れている方だが、苦しいプロの練習と通信教育課程の授業という二足の草鞋(わらじ)を履いた彼なら、どういうところでも成功するだろう。
今回は微妙にニュアンスは違うが、体育会系の部活動を経由しない異色の早大卒アスリートを2人紹介した。
