そうしたこうした中で、東京23FCvs東京Uの灼熱の新東京ダービーが始まったのだが、先制をしたのはホームの23FCだった。
東京Uのクリアボールが甘くなったところをワントップの11番・田村聡が見逃さずゴールに流し込み、東京23FCが先制。
しかし、東京Uも反撃に出る。ショートパスを繋いで23FCのDFラインを撹乱させながらゴールに迫るとPA内でハンドになる。
これをキッカーが冷静に決めて、試合を振り出しに戻す。そしてこのまま前半を折り返す。
後半に入って両チーム勝ち点3を狙って積極的に仕掛けた。楔のボールから裏を取る意識を徹底していた23FC。東京UのDFラインもこの手のFWが苦手らしく後手に回る。
そして、今度は東京UのDFがハンドでPKのチャンス。これを8番・渡辺敬人が落ち着いて決めて、東京23FCが再び突き離す。
しかし、今シーズンの23FCはDFラインに安定感がなく脆い。
アウェーでの勝ち点を目指して猛烈に仕掛ける東京Uは受け身に回り、それまであった積極的なプレーが影を潜める。
そうして後半30分にクリアボールが甘くなったところを東京Uに押し込まれ失点。同点となる。
このままでは終われない両チーム。再三ゴールをこじ開けようとするも結局試合はこのままタイムアップ。
新東京ダービー第2戦は痛み分けのドローとなった。
正直、この引き分けで23FCの関東1部リーグ連覇の道は相当厳しくなった。
しかし、安西先生の「諦めたら、そこで試合終了だよ」ではないが、23FCも可能性は厳しいが一縷(いちる)の望みを託して悔いのないプレーで完全燃焼してもらいたいものである。

