夏の暑さも本格化していく中、筆者は2017年7月22日に東西線西葛西駅からバスで行ったところにある江戸川陸上競技場へと向かった。

この日は関東1部リーグで昨年のディフェンディング・チャンピオンである東京23FCが、急速に力をつけてきている東京ユナイテッド(東京U)を迎えての「新東京ダービー」であった。

この日の関東1部リーグの第1節までで、23FCが4勝3分3敗の6位、東京Uは5勝3分2敗の4位と、ここまで苦戦を強いられている。

関東1部(5部)からアマチュアサッカーの全国リーグであるJFL(4部)に行くためには、全国に9つある地域リーグ(この場合は関東1部リーグ)で優勝するか、全国の社会人チームが鎬(しのぎ)を削る全日本社会人サッカー大会(全社)で3位以内に入り、その12チームのみが地域チャンピオンズリーグ(地域CL)に出場できて、ここから勝ち上がった2チームのみが上位リーグであるJFLに昇格できる。そういう意味で、このカテゴリーは非常に過酷である。

このため、関東リーグなど地域リーグで優勝したチームが地域CLに出場することを「権利持ち」と言い、優勝できなかったチームが全社での結果に全てを託すことを「全社賭け」と言う。

そうした中での新東京ダービー。東京Uは4位、東京23FCは6位と優勝するには苦しい状況だ。

しかし、両チーム共「権利持ち」のために優勝を諦めていない。

7月の日差しの照り返しが暑いなか決戦の時は刻一刻と近づいていくのである。〈②に続く〉

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