このブログを書いているのも2017年7月2日であるが、筆者も就職して経済の流れを感じる機会が増えた。そしてこうやって経済ニュースを見ていると(テレビ東京の2002年から始まった「ガイアの夜明け」は筆者は2004年から見ている)、21世紀に入って日本の経済は相当、混沌としてきているという話である。
そうした中で感じたのが2017年6月に起こった日本が誇る世界的な大企業であるエアバッグのタカタの負債総額1兆円にもなる民事再生法の適用、いわゆる経営破綻である。
世界に冠たる優良企業の倒産。この原因も創業者の三代目社長のリコールに対する初動の経営判断ミスがあったからだと言われているが、この事件も日本の大企業という巨大船にもいつ穴が開いてタイタニックになるか分からないという問題を示唆している。
それとこの件の少し前に、同じくリコールの件でユーザーからの信頼が失墜した三菱自動車が日産自動車の傘下に吸収されるというニュースだ。
こうしたニュースも前述のタカタの件と同じで、そこで働く従業員や取引先に大きな衝撃を与えたのは言うまでもない。
そうした中で冒頭のタイトルにある企業城下町であるが、このブログの最初に話したガイアの夜明けという番組で以前、岡山県倉敷市についての番組があった。
倉敷市というのは三菱自動車の企業城下町として発展した街であり、同社の日産自動車の傘下になるというニュースに対し、街はショックを隠せないとあった。
翻って、筆者のブログはスポーツの(もっと言えばスポーツビジネスの)ブログである。
Jリーグなどは発足当時「地域密着」を標榜に全国展開を考えた。しかし、日本で活気がある街の多くはこうした企業城下町である。
そして今、そうした日本の企業城下町の多くが危機に瀕している。〈②に続く〉