空梅雨の中にも蒸し暑さのある2017年7月1日に、筆者は自宅近所のアリオ北砂店に行った。別の日に同じアリオに寄った時、この日に店内の特設ステージでプロレス団体DDTの大会があるとの告知があったからだ。

同じ日には隣の墨田区にある8000人収容の両国国技館で、アメリカ最大のプロレス団体であるWWEが日本公演を行うなか、こちらは江東区はアリオ北砂には立ち見多数の約500人(推定)の観客を集めて、DDTが無料公演を実施した(DDTも翌月には両国国技館で自主興行を打っている)。

そんなプロレス観戦。プロレス観戦は今回で人生通算3回目であるが、2回目の昨年夏にあった新日本プロレスの両国大会は暑さによる体調不良でほとんど記憶に無いので(うっすら内藤哲也の記憶が残っているだけ)、実質今回が2回目と言って過言ではない。

そうした中での今回のDDTという団体のプロレス観戦。この団体に興味があるないというより、単に自宅から徒歩圏内で無料のスポーツ観戦ができるから、という理由で足を運んだ。

wikipediaではこのDDTという団体を「エンターテイメント志向のある文化系プロレス団体」とあったが、肉体派エリートの中でも特にフィジカルの屈強なイメージのあるプロレスラーにもゴリゴリなハード路線もあれば、(素人目に見ても)アミューズメントに特化した団体もありその内容は千差万別のようで、DDTという団体はどちらかというと後者に近い存在のようだ。

そんな中でのショッピングモールに作られた特設ステージのプロレス会場。後楽園ホールにあるような四方のコーナーをロープで囲ったような本格的なリングではなく、ロープもないコンクリートの床に簡易的なマットを敷いただけの質素な作りだった。

そして大勢の買い物客が集まる中で13時に試合開始。

…のはずが、アミューズメント色の強いの文化系プロレス団体を自称しているからなのか、男子プロレスラー3人がオリジナルの曲をなぜか披露。

ただボイトレとかもしているのか、3人とも歌唱力はあった。もしこのブログ読者で、この団体のプロレスをチケットを買って見に行くお客さんがリング上でマイクパフォーマンスではなく、会場で彼らの曲を聴いたとしても、最低限会場に集まって歌を聴くだけの声の質はあった。

そうした前説(?)の後に本番のプロレスの試合が始まった。〈②に続く〉


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