先日筆者はスポーツビジネスの資料を読んでいて、プロ野球DeNAベイスターズ前球団社長の池田純氏の書籍から「日本型NCAA(全米大学体育協会)」を考えるという話があって疑問を感じて、今回のブログ記事にした。

先に断っておくが筆者は池田氏の業績を高く評価し、その仕事ぶりに敬意を払う部分もある。

しかし日本型NCAAというやり方には正直首を傾げざるを得ない。

今回のブログ記事に対しての結論を一言で集約すれば「大学の体育会学生にどれだけ勉強させられるのか?」という話である。

基本的にアメリカの大学の体育会学生というのは勉強をしているモノであり、大学のレポートを提出しなかったり、試験の結果が悪いと大会に出場できないというのは有名な話だ。

日本人初のMLS(アメリカプロサッカーのトップリーグ・Major League Soccer)選手となった木村光佑(きむら・こうすけ)もアメリカの大学に在学しながらMLSを目指していたが、大学のレポートや試験をパスしないと試合に出場できなかったという話をしていた。

それはサッカーに限らず、アメフトやバスケなど大学の奨学金によって選手の学費を賄って(まかなって)いるスポーツは皆同じという話だ。

そうした大学生アスリートの頂点であるのが、前述のNCAAな訳だが、翻って日本の大学生にそうしたことが本当に可能なのか?という話になる。〈②に続く〉