①では伝統ある読売巨人軍の13連敗に対する個人的な感情の吐露と、そこで思い浮かんだ筆者自身が応援するJ2ジェフ千葉のスタジアムであるフクアリの閑散ぶりについて述べたが、②ではどうしてこの2つが繋がるのか考えていきたい。
先月(2017年5月)に筆者は次兄を誘ってフクアリにジェフの応援に行った。
この日は当日券で入場したが、キックオフ3時間前だというのに、前売り券は全く売れておらず、指定席のいいところが余裕で取れた。
当日券でいいところが取れたのは喜ぶところに見えて、じつは悲しむことだ。
というのも今のジェフは地元住民に対して、それだけ愛想を突かれているという証明だからだ。
しかしジェフが弱いのは昔から慢性的なことで、今更驚くに値することではないが、筆者としては今年の昇格云々というより、むしろJ2に残留できるくらいで来年に繋げてもらいたいとすら感じる。
というのも今のレギュラーはボランチがついこの間まで高校生だった、冬の選手権で活躍した高橋壱晟。CBが高卒2年目の岡野洵。左SBが高卒3年目の乾貴哉と、得点の数を競いあい失点をしなければ最低限引き分けに持ち込めるサッカーという競技でありながら、経験値がモノを言うDFの主力が見事なまでの高卒の生え抜きが勢揃い。
そういう意味で、プロ野球だと高卒の生え抜きが簡単には育たないというのは半ば常識であるが、翻って①で述べた巨人である。
今更であるが、巨人はFAで大型補強をする代名詞的存在である。大型補強をすれば、そのポジションに若手のチャンスを奪うのもこれまた昔から言われていたこと。
結果論かもしれないが「胃から汗が出る」ほど練習させ、育成のイメージが強い広島カープが今勢いがあるのは、実は偶然ではない。
ここ何年か誕生した巨人の生え抜き野手というのがイメージできないが、昨日(2017年6月26日)エアバッグのタカタが経営破綻したばかりだが、目先の利益しか見えない場当たり的な人事で、競争力を失った日本の家電メーカーや百貨店と今の巨人が被って見える。そのツケが今回の13連敗だ。
相変わらずジェフもしょうもない成績に甘んじているが、今のジェフは巨人と違う。
ジェフがJ3に降格してもらっても困るが、前述の巨人ではないがジェフも今が最弱なら開き直るしかない。
前述の通り、今のレギュラーは高卒生え抜きが多い。
今はガラガラのフクアリというスタジアムにも陽はまた昇ると信じて、今の高卒生え抜き選手の活躍を見に来るサポが増えることを夢見て筆者もジェフサポを続ける次第である。