筆者もこういったスポーツビジネスのブログを書くようになって5年目となり、スポーツビジネスにとって必要な要素というのが一体何か?というのを考える次第である。

そうした中でのスポーツビジネスにおける必須アイテムというのが前々から言っている「専スタ(専用スタジアム)」の存在である。

しかし、こういった専スタというのは基本的に予算などに裁量を持つ国会議員や具体的なプランを考えると国土交通相を中心とした官僚が主導となって建設されるモノである。

基本的に国会議員という存在は、自分の選挙区の市民の最大公約数となる声を拾い上げたハコモノを作ろうとする。そのためスポーツ施設になると、どうしても多目的運動競技場ばかりになってしまう。

しかし、こうした多目的施設というのは、どの利害関係者から見ても帯に短し襷(タスキ)に長しといった中途半端な施設になってしまう。

具体例を挙げて恐縮だが、横浜国際陸上競技場など日韓W杯でも作られてサッカーも陸上競技もできるという触れ込みだが、昨年(2016年)のクラブW杯でレアルマドリーの試合を見た男性が「陸上トラックもある上に座席の角度も平べったくて、金をとって見るスタジアムなんかではない」と吐き捨てていた。

そんな使い道のないポンコツ多目的運動施設というのは日本全国津々浦々存在する。

では、「スポーツの成長産業化」と言われる安倍内閣の三本の矢が確実に(スポーツ限定ではあるが)遂行されるにはどういったことをすればいいのか?

それを②で説明する。