こうして今回は東京都2部リーグ(J8)の南葛SC観戦について述べている訳だが、③以降はいよいよチームや試合についても言及していきたい。
今回の試合は都2の第4節で相手はFC STEAM。南葛は3戦全勝で得失点差の都合で2位なのに対し、FC STEAMは未だ未勝利の10位に甘んじる状態。
そうした状況でスタジアムで配られたパンフレットには南葛SCに対してまたしても驚きがあった。
南葛SCの総監督は向笠実。東東京の高校サッカーの強豪である修徳高校の元監督で元日本代表の北澤豪の恩師でもある。
そして南葛SCの所属選手にはブラジル人選手が2人も登録されている(他にもカナダ人選手も1人いる)。ブラジル人の登録選手人数だけならJ2水戸ホーリーホックよりも(1人)多い。8部リーグなのに。
このブラジル人選手の前所属はボタフォゴ(大分トリニータで2008年ナビスコ杯で優勝したシャムスカ監督も指揮を執ったブラジルのビッグクラブの1つ)だったりもする。どんなクラブだ⁈
日本人選手の場合、前所属の多くはJクラブ入りを目指す地域リーグクラブが大半だが、チーム得点王で7番の点取り屋である疋田大和は前所属がJ3のグルージャ盛岡で、新加入選手でDFの近藤祐介は元・栃木SCだったりとかなり選手層の厚さが目立つチーム編成だ。
こうしたあり得ない8部リーグである南葛SC。しかし有力選手を補強しただけでは勝てないのもまた下部リーグの難しさ。
そうした中で主審がキックオフの笛を轟かす。〈④に続く〉



