①では「実写版」南葛SCが設立された経緯について説明してきた訳だが、②では(話が前後する部分もあるが)スタジアム周辺の風景について説明していきたい。
基本的にこの南葛SCが闘うリーグというのは東京都2部リーグ。通称「都2」と呼ばれ、Jリーグから数えるとJ8になる。本来ならそういうクラブは社会人サッカー選手が夜に練習して、休みの日に試合をするような草サッカーに毛の生えた程度のチームも存在するのも事実。
しかしその一方で、前所属がJクラブ入りを目指すようなガチな地域リーグクラブを戦力外になった選手の受け皿になる一面もあるのが都リーグ。
しかも一発勝負全13試合の都リーグで引き分けはおろか得失点差も如実に影響する過酷な世界でもある。
そんなカオスな都リーグ。普通の都リーグならあり得ないようなサービスがある南葛SCのスタジアム。これも高橋陽一の成せる業かっ!
まず①の写真にもあるがスタジアムグルメ。キッチンカーがあって南葛SCにちなんで「ナン」を「(ハム)カツ」で挟んだ「南葛バーガー」を1個300円で販売。ピリ辛と普通のバーガーがあり、下手なプロ野球やJのスタグルよりも味もコスパも高い。ちなみにこの商品は葛飾区の障害者施設で作られた食品を使用しているとのこと。このスタグルが障害者の生活の手助けにもなり一石二鳥。
他にもハーフタイムには都2なのにハーフタイムショーがある。小学生女子3人、若い女性ダンサー2人と数は少ないものの会場の熱気を上げるために熱演してくれていた。
そして会場には試合の選手紹介に(お笑い芸人らしき)スタジアムDJが選手コールもする。
あと筆者は見ていないのだが、南葛SCのホームゲームで南葛が勝利すると(都2なのに)ヒーローインタビューもある。最早下手なJ2下位やJ3クラブよりもファンサービスの環境はいい。
こうした中での南葛SC。日曜日の夕方6時45分にキックオフの笛が鳴った。相手はFC STEAM。勝ち点3を狙うためには負けられない。〈③に続く〉




