先日筆者はあるサッカークラブの存在を知った。東京都2部リーグ(都2・J8)でありながら、天下の浦和レッズより有名なクラブが錦糸町の近くに存在することを…。
そのクラブの名は「南葛SC」。そう。あの漫画「キャプテン翼」の主人公である大空翼が所属していたチームと同名のサッカークラブが葛飾区に2013年に発足していて、今年(2017年)は都2で活動しているというのだ。
正直筆者はキャプテン翼についてはスカイラブハリケーンやツインシュートくらいしか知らないのだが、こうしたノリのクラブの方向性に興味を持ち、2017年5月21日日曜日の夕方、このクラブの本拠地である葛飾区青戸の葛飾区総合スポーツセンター陸上競技場に足を運んだ。
もともとこのクラブは葛飾区サッカー連盟がJリーグ入りを目指して、区内の社会人サッカークラブを強化しようとした矢先に、その社会人クラブのフロントが葛飾区出身の高橋陽一先生に声をかけ、高橋先生がクラブ名を南葛SCにしないか?と発案。フロントがそれに飛びついて新しく正式名称を南葛SCとしたのが2013年の暮れだったという。
こうしたいきさつの上での南葛SC。そもそも東京23区内には足立区や北区を拠点とする都2のスペリオ城北や江戸川区を拠点とする関東1部リーグ(J5)の東京23FCなど街クラブはいくつか存在するが、世界に冠たる大都市である首都トーキョーのお膝元にある23区内にビッグクラブが存在しないのが、そもそもおかしな話だ。
しかし、そうした中で前述のクラブもJに這い上がるための過酷な下部リーグでのサバイバルマッチに苦戦しつつある中で、敢えて火中の栗を拾うような覚悟でJクラブ入りを目指した高橋陽一先生と南葛SC。
その試合やスタジアムの雰囲気については②以降で。

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