①ではジェフvs愛媛FCについてのざっくりとした説明をしたが、②では本題の試合内容に移りたい。

この試合まず仕掛けていったのはホームのジェフだ。リーガを知るアルヘンティーナのエスナイデル監督が掲げるハイラインハイプレスの上でのポゼッションサッカーで試合開始時はジェフの方が優勢だった。

しかし、指宿のところでボールが収まらず試合の入り方が作れない。

すると、愛媛は前半12分にジェフが仕掛けた攻撃をパスカットして堅守速攻のハーフカウンターでFW近藤貴司がジェフのハイラインの裏取りからキーパーと1対1になり、押し込んで先制。あまりにも分かりやすい展開だ。

しかし、この日のジェフは違った。前半31分清武の右のクロスから乾貴哉がプロ初ゴールで同点に追いつくと、38分には山本と也真人の1・2から山本が左脚のボレーで逆転。44分には清武がカットして数的優位からミドルシュート。キーパーが前に弾いたところを也真人が詰めて貴重な3点目と電光石火の逆転劇であった。

後半に入り愛媛は早い段階で交代枠を使い切り、賭けにでる。しかしゴールネットを揺らしたのはまたしてもジェフだった。

清武の左足のコーナーからDFの近藤直也がフリックしたボールがそのままゴールマウスに吸い込まれ勝負あった。

しかしその後、その近藤がDFと競り合った時受け身を取り損ね身体ごと落下。担架での退場となった。

正直、次の次にある試合はこの時点でJ2首位で昨年はJ1にいた井原正巳監督率いるアビスパ福岡。近藤抜きで勝てるイメージの湧く相手ではないだけに心配だ。

結局試合の方は愛媛に1点取られたものの4-2でジェフがホームで勝利した。愛媛としてはまたしてもフクアリで勝利はできなかった。

しかし、この快勝劇にも消化不良の感もある。ファーストストライカーの指宿だ。もう一人のFWであるラリベイもそうだが、ボールを持った時にモタつき過ぎだ。スペイン帰りというが、このくらいの足元でモタモタする長身FWなど今のJ2の移籍マーケットにはいくらでもいる。正直存在価値を見いだせない働きだった。今のジェフに補強したいのは、高さもあってボールも足元で収められるFWである。喫緊の課題だ。

一方で良かったのは清武功暉だ。この日ゴールこそなかったものの2アシストとここのところゴールにアシストと獅子奮迅の活躍。守備面で必要なのが近藤なように、攻撃面で必須な存在なのが清武功暉なのはジェフサポからすれば疑いの余地はないだろう。

この日は筆者にとって久しぶりのフクアリでのジェフ戦だったが、気候も暑くなっていったがサポや選手のハートもアツい試合で大満足だった。

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