毎年2月上旬の日曜日に全米を熱狂させるスポーツイベントとは何か?そう。アメリカンフットボールのプロリーグであるNFLのシーズン最強を決める王座決定戦であるスーパーボウルである。
筆者もこういうスポーツビジネスのブログを執筆するようになって結構経つので、当然NFLやアメフトの情報というのも気にならない訳ではない。
しかし、いくらスポーツビジネスに興味のある筆者でも当然限界もあって、アメフトについては申し訳ないがチェックできていないのが現状だ。m(._.)m
もともと学生時代にアメフト部の人間とつるんでラーメンを食いに行ったくらいしかアメフトとは縁がない(あとジャンプの「アイシールド21」を途中まで読んだくらい)。
そんなアメフトのルールすら理解できていない筆者でも知っていて、日本人にとってはある意味試合以上に興味のある内容のものがある。
それはスーパーボウルのハーフタイムショーだ。
おそらく世界で最もエンターテイメント性の要素を強烈に打ち出し、高い現金化率を叩き出しているアメリカのスポーツビジネスの頂点に立っているNFL。
そのNFLのハーフタイムショーの舞台に立っているアーティストというのは、同じアメリカという地での熾烈なショービジネスの最前線を勝ち残った超一流の中のそのまた頂点に立ったTHE ARTIST。そうした存在が少しのミスも許されないような全身全霊をかけて演じきる最高級のパフォーマンス。それがスーパーボウルのハーフタイムショーだ。
ちなみに2017年のこの舞台に立ったのはレディー・ガガ。4歳の時にこのハーフタイムショーの中心となる存在になろうと決心し、全世界の女性の憧れという誰もが羨む成功を手に入れたこのアーティストは、この舞台でLGBT(性的マイノリティー)に対する平等など社会的な問題解決に対するメッセージもステージの中に込めたというから、このハーフタイムショーというのはすでにパフォーマンスそのものが政治的なメッセージにすらなるという、アメリカではプロスポーツという枠すら超えた存在だ。
翻って日本である。当然のことながらスーパーボウルのハーフタイムショーに匹敵するイベントというのはこの国には存在しない。
しかし、日本のスポーツビジネスがこのショーから学べる要素をたくさんあるはずだ。〈②に続く〉