①ではBリーグによる厳しいアリーナ基準(サッカーで言うスタジアム基準)の問題が、球団側の経営や集客などを圧迫していたり、そもそも東京23区内にBリーグ基準をクリアするアリーナの絶対数がない(あっても他の競技との競合で、会場を確保できない)という話をしたが、ここから持論を交えて考えていきたい。
今年(2017年5月13日執筆)1月に筆者は田臥勇太を生観戦しようと、サンロッカーズ渋谷vs栃木ブレックスのチケットを手配しようとした。
しかし、田臥人気が東京のバスケファンの心を捕らえたらしく土日共に完売。結局この試合は観戦できなかった。
本題はそれからである。SNSでこの試合の内容を確認しようとしたところ、はっきりとした人数は覚えてないが約3000人の観客で、サンロッカーズの本拠地である表参道の青山学院記念館は満員になったという。
もしこの数字が正しいならサンロッカーズのアリーナ基準というのはB2(2部リーグ)までしか満たしておらず、B1基準の5000人規模のアリーナで試合をしていない、ということになる。
そもそもサンロッカーズ渋谷というバスケ球団というのは、観戦という意味で肩入れしておいて言うのもなんだが、田臥のようなビッグネームがこない普通のリーグ戦だと集客は2000人くらいがやっとのチームである。今の川淵や大河チェアマンが提示するB1リーグのアリーナ基準をクリアする本質的な理由というのが、正直全く見えてこない。
①で述べたアリーナ基準がネックになってB2からB3に降格した東京エクセレンスもそうだが、東京のプロバスケ球団における集客の問題と、現存のBリーグのアリーナ基準という問題が球団経営という観点から見ても、大きく現実離れした絵空事のように見えてならない。
この問題はまだ考えたいので③に続く。