筆者はもともとこのブログを書くずっと前から、本というのをよく読む人間だった。ブログを書くようになって、物事に対する理解度も高まってきたが、読む本のジャンルは意外にもスポーツ本以外のジャンルもよく読む。
そうした中で、最近よく読むテーマとしては、仕事における生産性の問題。平たく言えば、残業などの労働時間の短縮とそれによる仕事の効率のアップなどについてだ。
こうした労働の中で、日本のサービス業の労働環境が劣悪で、コールセンターのスタッフや飲食チェーン店のヒラ店長などはまさに「人材も 材料だから 使い捨て」というただでさえ少ない若年層の労働者を使い捨てにして、恋愛・結婚・出産をさせないように消耗品のように扱うブラック企業が跋扈(ばっこ)していると、どういう労働時間の問題解決の本では載っている。
以前、亡くなった演歌歌手で三波春夫が「お客様は神様です」という言葉を遺したが、彼が所属していた芸能事務所のHPには「三波氏にとってのお客様というのは会場に来てくれたオーディエンス(観客)であって、飲食店や小売店の客ではない。歌をうたう時に神様と接するような澄み切った清らかな心で歌わないといけない」という意味であって、客は店員に対して、彼らの人格や家族を罵倒するのも許される、考えているクレーマーは、この「お客様は神様です」という言葉をねじ曲げて自分の都合だけで考えている愚か者である、と周囲に晒しているようなモノだ。
翻って、話をこのブログのメインテーマであるスポーツに戻そう。今回のブログ記事ではスタートからスポーツと全く関係のない、日本のサービス業に対する劣悪な環境と、本来の意味から逸脱した言葉から始まった。
しかしここで話が繋がるが、日本のスポーツ界もさっきの「お客様は神様です」という言葉を曲解したタチの悪い、1人の個人としてなら絶対に会話をしたくないようなクレーマーと、試合に勝てないとフロントや指導者に対してスタジアムで暴れて、会場に来るライト層の顰蹙(ひんしゅく)を買い、結果的にスタジアムに客を来させなくしている駄々っ子なサッカーのコアサポも、根っこの部分では共通している、という話である。〈②に続く〉