こうした春の訪れを感じさせる桜の花が春雨で散りゆく天候の中で、2017年4月8日の新習志野にある秋津サッカー場(フロンティアサッカーフィールド)で、「女の闘い」の火ぶたが切って落とされた。

ジェフレディース(ジェフL)も日テレベレーザも共にボックスの4-4-2のフォーメーションで、両チーム共に前線に破壊力のあるアタッカーを2トップで置いて、2人の個人技に任せた得点の計算をしているようだった。

ベレーザのDFラインというのは、メインスタンドから見てかなりフラットな敷き方に見えた。

こうしたフラットな4バックの場合、相手のFWからすると裏取りをするタイプのFWの方が、DFラインを突破する可能性が高く、事実ジェフLサポの中から「裏取れっ!裏っ‼︎」という野次が響いた。

こうした中での両チームの試合展開。見ていて思ったのが、両チームの選手共に短距離スプリンターのような加速力のあるスピードが走りにない、というところだった。

この日の両チームにはなでしこ・サッカー女子日本代表に招集された選手はいない、とあったが、ならばなおのこと彼女たちはこの試合で奮起しなくてはいけない。

それでも女子サッカーというのはフィジカルや短距離スプリントで男子に能力で劣る以上、テクニックや視野の広さ・球際の激しさといった男子と女子で差のない部分は、ジェンダーの問題に関係なく縮める努力をしなければならず、またそれによってリオ五輪の出場権を逃したなでしこが、捲土重来を期して世界の表舞台に戻るためにも、こういう地味な努力を怠ってはならないのである。

こんなことを考えながら、ジェフLvs日テレベレーザの前半はスコアレスで終了した。〈③に続く〉

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