このブログをアップする頃には夏も終わりになっているだろうが、今年(2017年4月2日執筆)の春頃に世界のボクシング界を揺るがす大番狂わせが起こった。
軽量級の絶対的王者でボクシングWBCスーパーフライ級王者だったニカラグアのローマン・ゴンサレス(ロマゴン)がロサンゼルスで行われた同タイトルの防衛戦で元同級王者だったシーサケット・ソールンビサイにまさかの判定負けを喫したのだ。
シーサケットも元世界王者。しかも勝ち星のほとんどがKO勝ちという強豪だったということを差し引いてもこの結果はボクシングに携わる人間全てに衝撃を与えた。
また、試合が行われたロサンゼルスのリングはシーサケットのスタイルである手数重視の戦法をジャッジの採点で好まれるとも言われ、同じ組み合わせの試合が手数が少なくてもイッパツのダメージが評価されるラスベガスだったら逆の結果だったのでは?といわれた。
しかしそんなボクシングメディアの言葉も、全てが言い訳に聞こえるくらい難攻不落のロマゴン要塞も崩れる時はあっけなかった。
このロマゴンの衝撃の陥落で、ロマゴン当人と同じくらい精神的なダメージを被った男がいる。
ロマゴンと同じ階級のWBO王者の「モンスター」井上尚弥である。
筆者はWOWOWを契約していなかったので、その表情までは見ていなかったのだが、ロマゴン陥落の時にゲスト解説をしていた井上は顔面蒼白になって「言葉も出ない」と言うのがやっとだったという。
なぜ、自分のレコードは全勝街道爆進中で傷1つついていないのに、初黒星も喫していない井上がこれだけショックを受けているのか?そして今回のブログタイトルである「人生は思い通りにならない」の意味は?
全ての疑問を乗せて、その答えは②に続く。