今回、唐突だが筆者が運営しているこのスポーツのブログで、筆者のブログに影響を受けたり世間的には無名でも、筆者のブログに何かしらのポジティブな感情を持ってくれている読者には是非読んでもらいたい漫画や書籍も紹介していきたい。

記念すべき第1回はヤングジャンプで連載されていた野田サトルの「スピナマラダ」という作品である。

「何だ?その暗号みたいなタイトルは?」と思われるかもしれないが、これにはちゃんと意味がある。

この漫画のタイトルの「スピナマラダ」とはアイスホッケー用語でDFが釣られるほどスピードに乗った回転を指す「スピナラマ」をもじってできた造語である。

この説明でわかったかもしれないが、この作品はアイスホッケー漫画である。

ここで気づいた読者もいるかもしれないが、野田サトルとは現在同じヤングジャンプで連載している北海道を舞台とした歴史アクション漫画「ゴールデンカムイ」のあの野田サトルである。

連載2作目のゴールデンカムイにはスポーツ的要素はないが、意外に思われるかもしれないが野田氏の連載デビュー作であるスピナマラダはスポーツ漫画だった。

そんな野田氏のスピナマラダ。あらすじを説明すると、舞台は北海道苫小牧市。主人公の白川朗(しらかわ・ろう)はもとは東京在住の母子家庭で二卵性双生児の兄で、妹に春名(はるな)がいた。

そんな家庭環境で朗はフィギュアスケートのジュニア世代のトップ選手だった。

しかし、コーチであり一家の家計を支えていた母が居眠り運転で交通事故死。兄妹の身寄りは苫小牧に住む祖父の家に引き取られた。

その苫小牧は日本屈指のアイスホッケーの街。長野五輪のアイスホッケー代表選手の大半はこの街の出身であった。
 
A figure Skater meets ice hockey. 

母親の死という最大の悲しみの果てにあった新たな出会い。白川朗を待ち受ける次なる衝撃とは何か⁈「ゴールデンカムイ」の野田サトルの源流となるアイスホッケー漫画。「スピナマラダ」のその先の説明は②に続く。