④では後半戦を見ていきたい。1902人の観衆が見守る中で、SR渋谷としてはホームの意地を見せたい。
第3Qに入り、外国人枠も2人に増えたSR渋谷が反撃に移る。序盤は調子の悪かった新加入の元NBA選手のセンターであるロバート・サクレもゴール下での密集地帯のポジショニングに長けたプレーを見せ始め、徐々にコート上での存在感を発揮する。
そして今シーズン大学バスケット界から鳴り物入りでSR渋谷から加入したPGの9番ベンドラメ礼生も仙台の攻撃からスティールを連発し、10点差あったビハインドを徐々に詰めていく。
こうした選手に触発されたか?SR渋谷の他の選手たちも序盤の消極的な試合運びが嘘のように躍動するようなプレーを見せるようになって、第3QにはSR渋谷は同点に追いつく。
しかし、最終第4QにはSR渋谷の外国人枠が1で、仙台が2となり形勢逆転となった。
15番ネパウエと41番ホワイトの仙台の両黒人プレーヤーがゴール下の肉弾戦に優位に立つと、日本人が多いSR渋谷のゴール下は次第に脆く(もろく)なっていく。
そしてBリーグ1の小兵PGである4番志村雄彦のゲームメイクで、それまで劣勢だった仙台の選手たちの動きが、終盤キツいはずなのに、もう一歩前に足が出るようになり、結果的にそれがプレーの積極性に繋がり、チームの加点に結びついていった。
結果的に試合は80-84でアウエーの仙台が苦しい試合をモノにした。SR渋谷としては、序盤の消極的なプレーから主導権を失ったのが痛かった。

