そうこうした中でSR渋谷vs仙台89ERSとの試合が始まった。
序盤、試合の主導権を握ったのはアウエーの仙台であった。第1クオーター(Q)の外国人枠ではSR渋谷が2で、仙台が1であったのにも関わらず、SR渋谷はそうしたアドバンテージを活かせずに仙台に先制を許す。SR渋谷はシュートの精度が低く、何度もリンクを叩く。
一方で、仙台は4番でキャプテンのBリーグ1番の小兵である(160cm)PG志村雄彦が、高いシュートを3Pでズバズバ決めて、SR渋谷がまだ1点も決めていないのに、10点差くらいがつく。
それに対して、SR渋谷はホームアドバンテージを活かせずなかなか波に乗り切れていない。
②で述べたSR渋谷の新外国人・センターの6番ロバート・サクレもまだ日本に馴染めていない上に、今のチームのメンバーとも上手く連携が取れてない。オフ・ザ・ボールの意識も乏しく、自分の長所を活かしきれてない。
そうしたSR渋谷にとっては嫌な流れが続く中で、第2Qもアウエーの仙台がかさにかかって攻め手を増やした。
15番センターのチリジ・ネパウエと新加入の41番のPF・ウィンデル・ホワイトの両黒人助っ人がこのQではゴール下でもアウトサイドでも圧倒し、このQではSR渋谷は外国人枠が1人しかいなかったのもあるが、前半終了して35-45でアウエーの仙台にリードを許す展開となった。〈④に続く〉
