①ではこのバスケ日韓クラブチームの頂上対決に対するいきさつを述べたが、②以降ではもう少し補足説明を加えていきたい。
川崎がBリーグで初代王者も射程に入れた屈指の強豪であることは①でも述べたが、チームのレギュラーにも日本代表に招集される逸材が多い。
サッカーであるトップ下のようなゲームメイクの能力と、ボランチのようなピンチの芽を摘み取る危機察知能力を両方必要とするポイントガード(PG)で、0番の藤井佑眞(ふじい・ゆうま)と7番でキャプテンの篠山竜青(しのやま・りゅうせい)の2人が日本代表である。
他にも3Pシューターのようなハイスコアラーのような能力が求められるシューティングガード(SG)でも14番辻直人が代表組だ。
サッカー・元日本代表監督のイビチャ・オシム氏は「アイデアの無い人間でもサッカーはできるがサッカー選手にはなれない」という名言を残しているが、バスケット選手も同様である。
特にゲームメイクを司るPGというポジションに求められるのはそのアイデアの豊富さ、いわば選択肢の多さが重要になっていくであろうが、こうした川崎のPGもそうしたコート上のアイデアマンであることには間違いない。
一方で安養KGCの方もチームの12人中6人が韓国代表経験者と、こちらも国の威信を賭けた戦いの重みを知るバスケットマンが多数いるのが脅威である。
こうして②では日韓それぞれのクラブの代表について説明したが、③以降ではいよいよ試合に入っていきたい。
