昨日(2017年1月14日執筆)後楽園ホールでボクシングの試合を見に行った。ブログタイトルにあるように、日本プロボクシング界の連続KOタイ記録である15連続KOの達成がなるか?という注目のカードであった。

ここでボクシングの暗黙の了解を説明しておきたい。日本のプロボクサーなどで、デビュー以来オールKOの選手が全日本新人王を獲って10戦10KO勝ちというパーフェクトなレコードであったとする。

この場合11から14までの試合は東南アジアの二流ボクサー、いわゆる噛ませ犬でも業界は黙認する。

しかし、日本タイ記録である15連続KOが懸かった試合では、業界が納得できる強豪を呼ぶことが暗黙で決められていて、もしその禁を破って噛ませ犬で記録を狙ったら、そのジムは業界から村八分を喰らい試合が組めなくなる。

そんな中でのこの日の試合。前座の殆どが塩試合であった中で、セミの日本タイトル挑戦者決定戦は面白かった。

興行主催のヤマグチ土浦ジムのランキング1位・高橋竜也が花形ジムの元全日本新人王である7位・齋藤裕太と対戦したが、これが白熱した好ファイトを演出した。

ダウン経験が少ないタフネス齋藤がスピードのあるインサイドからのショートパンチで小さなパンチをヒットさせる一方で、日本タイトル挑戦が射程に入った高橋は、バンタム級としては大柄なフィジカルを活かしたビッグパンチで、齋藤の手数を一瞬で無にする、ある種不公平なまでの強打を決めて一進一退の攻防を繰り広げる。

スピードと手数が、1Rから最終8Rのゴングまでのノンストップでの連打が撃ち続けられる東洋人軽量級ファイターらしい好勝負!個人的には判定は齋藤かと思ったが採点は78-74(高橋)と76-76が二者のジャッジの過半数が勝利を支持しないマジョリティ・ドロー(引き分け)であった。

②ではいよいよその連続KO記録達成なるか?という注目の一戦にフォーカスしたい。

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齋藤裕太
 
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高橋竜也