筆者もスポーツビジネスをメインにブログを書いて4年近く経つが、サッカーを中心に様々な競技を見ていると色々なことを考える。

筆者はJ2ジェフ千葉を今年(2017年)で9シーズン目となる観戦歴になる。

ジェフがJ2に降格したのが2010年シーズンだったから、J2は八年生という訳だ。

J2に降格した直後というのは「一刻も早くトップリーグであるJ1に戻りたい」と考えていたが、最近は考えが変化してきた。

「もっとJ2という文化を味わい尽くそう」と考えた。

というのも試合の勝敗だけにこだわったスポーツ観戦に9年目に入って、限界を感じていたからだ。

ある年のシーズン中に「自分はJ2を楽しんでいるか?」という部分を考えると、昇格のことだけ考えて、J2が織り成した歴史や相手クラブの文化を何も理解していなかったことに気づいた。

このブログを書いているのはシーズン前の2017年1月3日であるが、もっとスタジアムに対して試合の勝敗も大切だが、スタジアム周辺のイベントも満喫したいし、今シーズンはアウェーのクラブの素晴らしさを感じ取りたいと考えた。

ここで、今回のテーマである「スタジアムにライト層を呼びこもう」というタイトルに戻る訳だが、日本でJリーグの文化が育ちづらくしているのは、チームが勝てないからではなく、勝てないという試合結果にコアサポがカリカリし過ぎて、スタジアムのゴール裏が殺伐とし過ぎるようになり、固い財布の紐(ひも)を緩められる一家のお母さんを含めた女性ファンが「サッカースタジアムのゴール裏は危険だから行かない方がいい」となって、結果的に勝負にこだわり過ぎるサポの姿勢が、Jクラブの集客に悪影響を与えている。

しかし、これからはそうした空気をなるだけ排除してライト層を呼び込む「サッカースタジアム=2週間に一度のテーマパーク」にする必要がある。〈②に続く〉