①では労働環境の多様化に倣って、Jリーグも土日休めないファンのために平日夕方などに公式戦を組めないか?という提案をした。
「サッカークラブの営業日なんて月に3日しかないのに、その貴重な営業日を平日に入れられるかっ!」とお叱りを受けそうだが、空気を読まず先に続ける。
日本のメジャーな競技を見ても、こうしたことの前例がない訳ではない。
2011年の東日本大震災の時、被災地の東北楽天イーグルスが、試合日程の消化のために平日昼間にやっていたことがあったが、個人的には被災地から離れている球団でも、平日昼間のプロ野球公式戦というのを①で述べた業種向けにもう少しやってもいいはずである。
高校野球の神奈川県大会の決勝を横浜スタジアムでやっている時なんて、真夏の平日昼間で本来なら集客できる要素がゼロなのに、営業をサボったサラリーマンなどが球場に集まって賑わっていたって言うこともあったし(社会人としてそれでいいのか?という問題は置いといて)、平日昼間でも集客できるコンテンツというのは、それが可能なのである。
もっと言えば、大相撲とかは平日4時〜6時に取組(試合)がやっているのに、有給を使ったお客様は国技館に集まって(休暇を取って日本旅行に来ている外国人も多いが)、平日夕方でも10000人のキャパの会場が連日満員御礼の垂れ幕が下がっている。
要は集客できるコンテンツというのは平日昼間や夕方でも、入場者という集客が可能なのである。
もちろんサッカーというのは野球や相撲に比べて試合日数にハンデがあるが、それでも土日に休めないファンのための試合日というのを考慮する必要がある。
固定観念で「観客の休みの日は土日だけ」で考えるのはスポーツビジネスを考える上で危険なのだ。