①と②では自分とバックス(日光アイスバックスHC)やアイスホッケーとの関係性に終始していたが、ここからは試合について言及したい。
この日バックスと対戦したのは、日本リーグ時代からの名門で北海道苫小牧市に本拠地がある王子イーグルスであった。
イーグルスのお膝元には野球の田中将大も卒業生のアイスホッケーの超名門・駒大苫小牧高校もあり、この土地は日本一のアイスホッケーの街であった(駒大苫小牧は今は野球で有名であったが、むしろ伝統的にこの高校はアイスホッケー全国大会優勝の常連である)。
そうした名プレーヤーを伝統的に輩出しているイーグルスに対し、バックスも今シーズンは欧州リーグから有力選手を補強して、プレーオフを虎視眈々と狙っていた。
そんな中でのフェイスオフ(試合開始)。両チーム共にFWが積極的に仕掛けていった。第1ピリオドの2分過ぎにいきなり動きがあった。イーグルスがゴール前の混戦から押し込んで先制!
と、思ったがサッカーでいうキーパーチャージのような反則でノーゴール。その後試合は両チーム、ゴールキーパーやDFが奮闘する守備的な展開になっていった。
毎年上位を狙えるイーグルスのFW陣がバックスのゴールに猛攻を仕掛けるも、バックスのGK・38番小野航平を中心とした固い守りで、イーグルスはゴールをこじ開けることが出来ない。
一方で、バックスの方もイーグルスに攻めさせてからカウンターで何度もビッグチャンスを創出するも、ゴール前での決定力不足で得点ならず。互いに第1ピリオドはスコアレスで終わった(この展開を見てサッカー日本代表やJ2ジェフ千葉の試合をデジャブしてしまった)。
こうしたロースコアゲームの中で、第2ピリオドに試合が動いた。〈④に続く〉


