今回はプロスポーツの運営形態に苦言を呈している訳だが、そもそも何で少ない試合日で集中開催をしているのか?という話だ。
それは前述のように、このやり方の方がラクだからだ。
しかし、見る側の決して安くないチケットを買ったお客様からすればたまったモノではない。
筆者は最近プロバスケのBリーグを見に行っているが、近くにあるチームの試合が見にいけなかった時も、次の週末に行けばいいので、客側からすれば気楽である。
しかし、バレーボールだと一回見るチャンスを逃すと向こう3ヶ月以上見られなくなってしまう。
しかも、1日2試合(ハンドボールの開幕戦は3試合)見ると言われても、客側からすると、頭を使いながら見るなら1日1試合が限界である。
そのため、筆者としてはバレーなどのスポーツも常設会場を決めて、そこで定期的に週末に1日1試合するホームアリーナ制を導入してもらいたい。
筆者としてはこのブログでバスケとバレーというのはこの2つをフラットな価値観で考えていたかった。
しかし、競技としての魅力は同じでも見に行けるチャンスが多い(バスケ)のと少ない(バレー)のとでは、当然かけられる比重もチャンスの多い方に傾くのが自然の摂理である。
他にもあるのだが「このスポーツ、試合は面白いけどファンサービスや運営はアマチュアだな」と思う競技は日本には多い。
そしてそうしたスポーツに限って協会のトップが「面白い試合をして代表チームが勝ちまくれば、お客さんが勝手に入ってくる」とお花畑なファンタジーを夢想する。
「映画館に人が『入る』のではなく、映画館に人を『入れる』のだ」という言葉があるが、スポーツの試合も関係者がお客様目線で、会場に客を入れる努力をしないと、そのスポーツは単なる「競技」であって、「文化」にはならない。
スポーツ団体が本当に自分たちの試合を普及させたいなら、代表チームの強化のみならず運営形態にも目を向けなければならない。そうした地味な部分の改良を意識しなければ、そのスポーツに未来はない。