今回のバレーボールをテーマにした記事もこの回を一つの区切りにするが、では日本バレーボール界が3年後の東京五輪、そしてその先の未来についてなにを求めていく必要があるかを考えていきたい。

まず日本のバレーに必要なのは選手間での連動性。サッカーの世界で言ういわゆる「組織力」が求められる。

今までの日本バレーにも連動性や組織力もあったのだろうが、選手間のプレーに対する心理的な共通認識より狭く密に濃くする必要がある。

サッカーで世界一の名門であるFCバルセロナ(バルサ)のサッカーがなぜあれだけ凄いのか?といえば選手個々の基本性能の高さもあるだろうが、実はそれに胡座(あぐら)をかかない選手間のプレーに対するイメージの共有ができているから、あれだけのプレーができるのだ。

最高レベルでのバレーボールも同様に、選手間の連動性を今まで以上に密にしないと東京五輪で赤っ恥をかくことになるだろう。

またサーブでミスをしない、レシーブを徹底的に拾う技術を高めるというのは、世界レベルでは出来て当たり前。それにプラスアルファが求められる時代になった。

選手間の連動性を高めるに付随して、バレー日本代表もウイングスパイカー(WS)やミドルブロッカー(MB)のようなパワー自慢のポジションでも、より高いレベルでの選手としてのスペック向上が求められる。

筆者はバスケも見るが、バスケ日本代表に207cmあるセンターで竹内譲次という選手がいる。

彼はゴール下の肉弾戦で外国人並のフィジカルがある上に、シュートセンスやクイックネスも併せ持っていて、彼が所属しているクラブチームの試合では対戦相手は「竹内譲次=外国人」という意識でプレーしないといけないくらいだ。世界で戦うにはそれだけのユーティリティな部分が求められている。

話をバレーに戻すが、バレー日本代表のWSやMBもパワーやフィジカルはあって当たり前で、俊敏で細かな動きやスパイクの精度、裏をかく能力など、様々な能力が無いと世界では戦えない。

バレー日本代表に求められる能力を羅列していったら、まるで女子中学生の理想の彼氏のような高望みっぷりをしてしまったが、繰り返すが3年後の東京五輪に向けて相当鍛え込まないと日本のバレーは大恥をかくだろう。

厳しいことを述べたが「良薬は口に苦し」と思って考慮していただきたい。

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