今回は珍しくスポーツビジネスのことを書いているが、スポーツビジネスでの収入源は①チケット②放映権③グッズ④肖像権⑤スポンサー、というのは前回述べた。では自分たちのコンテンツ(スポーツ)を粗悪なダメコンテンツから優良コンテンツにするにはどうするか?考えていきたい。

まず今回のタイトルにある③のグッズ収入の売り上げUPであるが、これを高めるのは当たり前だが容易ではない。

今まで行ったスポーツ会場でタイトルのように物販(グッズ)のブースに活気があって、売り上げの意識が高かったのは①プロ野球②Jリーグ③大相撲④新日本プロレス⑤プロバスケbjリーグ・ファイナルくらいであった(バスケもファイナルはいいが普段のリーグ戦は並レベルだった)。

③④と同じプロ格闘技であるボクシングも、物販という意味では零細企業レベルだったし、以前見に行ったテニスのフェド杯の有明コロシアムの物販は閑古鳥が鳴いていた上に、店員はスマホをいじって遊んでいた。ハンドボールの物販はリーグのパンフレットが1000円もしていたし、物産展もショボかった。

こうした物販のグッズ収入を上げるには、③④の大相撲や新日本プロレスのようにSNSで自分たちの団体の情報を選手やスタッフが(大袈裟抜きに)「四六時中」発信し続け、複数の選手の「キャラクター」を立たせてどの選手がお気に入りか客に「選ばせる」ような環境を作る必要がある。

しかし、こうしたメソッドというのは一発逆転ホームランという派手さよりは、四球で出塁した走者をバントで進塁させ、犠牲フライで得点するような地味な作業の積み重ねである。

またSNSというのは発信する側の先天的なセンスも問われるので一筋縄ではいかない。

あとテニスの錦織圭みたく錦織は知っているが、錦織が出ない大会はガラガラというのも良くない。あくまで複数の選手を出すことによってリスクヘッジする必要がある。

グッズという意味では「女性=ピンクやハート」みたいな固定観念は在庫の山まっしぐらにもなる。意外にピンクやハートを嫌がる女性も多い。また女性用の0.8人前の飲食の提供も必要。スポーツ会場の飲食は女性が食べるには多過ぎたりもする。

今回はスポーツビジネスについて色々書いたが、厳しい言葉もあったがこれもスポーツを愛するが故なのでご容赦頂きたい。逆に言えばスポーツ会場というのはまだまだ現金化が可能なところもたくさんある。スポーツ関係者の方々、是非ご一考を。