筆者が最近ハマっている漫画に「ヲタクに恋は難しい」(ふじた著・一迅社)がある(ヲタク=おたく)。
先に断っておくがこの漫画にスポーツ的な要素はほとんどない。
男3人女3人の計3つのカップル(ほとんどがヲタ)が恋愛というモノの面倒臭いながらも、それを超える魅力について描いた名作である。
今回のタイトルはそこから取った。
ヲタにとって恋愛という行動が思い通りにならないで面倒臭いモノなこと同様に、ヲタにとってスポーツというのもまた難しいモノである。それを紹介したい。
筆者がまだ小学生だった1980年代というのは夏休みになったら本当にやることがなくて、昼の娯楽といったら高校野球くらいであった。
今にしてみれば高校球児=子供だが、当時のハナタレ小僧だった筆者にしてみれば高校球児=凄いスポーツができるお兄さん、といった感じだった。
三男でブラコン(?)のような筆者は高校野球のようなスポーツにすぐに虜になった。
そうして高校野球ヲタクになった筆者は、絶対甲子園に出ないような弱小校の名前まで徹底的に覚えて、完全なヲタに浸っていた。
しかし高校でも当然野球部に入部した筆者であったが、当たり前だがそんな無駄な知識を覚えても野球のプレーには何の役にも立たず、結局事故もあって挫折してしまった。
こうして野球に対する思わぬ形での不完全燃焼に陥った筆者は、大学でボクシング漫画「はじめの一歩」の影響でボクサーを志した。
しかし、筆者はここでもヲタクになってしまった。〈②に続く〉