今年(2016年)のJ2ジェフ千葉のシーズンも終わった。今年の成績を見てみると13勝14分15敗勝ち点53・得点52失点53得失点差-1の11位だった。
改めてリザルトを見ると完全な力不足。自分たちの実力が他より劣っていたからこの成績だったとしか言えない。
そうした中での2016年シーズンだったが、今年のジェフを見ていて感じたのは、関塚隆・前監督は一体どういうサッカーをジェフで構築したかったのかが全く分からなかった。
関塚氏が監督として躍進した2004年頃の川崎というのは、大雑把に言えば守備ブロックを作って中盤にボールを通して、絶対的なブラジル人ストライカーの個の力で1点という感じだった。ロンドン五輪でも、ある程度アレンジして自分のサッカーで通用した部分もあったのかもしれない。
しかし、今の時代2010年代半ばのJではJ1残留争いレベルどころかJ2上位争いでも選手個々の総合力を束ねたトータルのチームとしての能力をより一層問われてきている。
そうした中で、関塚氏のサッカーというのが戦術が古かったのか?もしくは本来の自分の知るサッカー以外の戦い方をやろうとして失敗したのか?は分からないがJ2に適応できなかった感がある。
そうした部分にプラスして、選手間であまりにもプレーに対するイメージの共有ができていなかった。このことについてはいずれまた話すが、選手同士の動きやパス交換での行き違いが多すぎた。
もともと、2015年のシーズン最終戦の片八百長のような無気力相撲(?)やその後の選手のポーカーの全取っ替えのような大量放出など、シーズン前の時点で関塚氏に対する監督としての求心力の崩壊があって、それを昨シーズンの契約満了選手をかき集めただけでは対症療法に過ぎず、根本からの「治療」にはならなかった。そのツケが今シーズン前半戦にも残った。
②では後半戦を振り返りたい。