こうして今回は日本のプロスポーツリーグに流れてくる外国人プレーヤーに完璧な性能を持つ選手はいないということを述べたが、では欠点のある選手をどう扱えばいいのか?ということを述べていきたい。
今回はバスケを例に出して述べたが、日本でメジャーなプロスポーツであるサッカー・Jリーグからどういった選手を取ればいいのかというヒントが隠れていた。
昨シーズン(2016年)J2優勝でJ1昇格を果たしたコンサドーレ札幌の強化部長・三上大勝(みかみ・ひろかつ)氏が自身のチームの強化のメソッドについてこう述べたことがある。
「強化の方針として強さと速さという部分では選手の先天的な部分に占められてしまう。しかし『うまさ』という部分に関しては日本に来てから練習や試合で伸びしろがある」
「だからコンサドーレの監督になる人材には、外国人選手に関しては『はやい』『つよい』でも『下手くそ』だ、ということを了承してもらう。そうした下手くそな外国人を根気よく使っていける人材でないとコンサドーレの監督は務まらない」
と、要約するとこういったことを述べていた。
前述のプロバスケの選手も同じことが言える。「はやく」て「つよく」て「うまい」選手なら、その選手はわざわざ日本なんかに来ないでアメリカで高待遇でのプレーができる。何かしらの欠点があるから日本に流れついたのだ。
そうした選手の傷が「おそい」や「よわい」なら救いがないが、(シュートセンスが)「下手くそ」ならまだ望みはある。
シュートが下手くそな選手が上手くなることは可能だから、その監督も上手くさせることを考えないといけない。それが監督の仕事である。
