こうしてプロバスケBリーグで互いに上位進出をかけた闘いで、先行逃げ切りを図ろうと合計で述べ6人使える外国人を最初に2人使った新潟だが、その思惑通りにはいかなかった。

このあとの流れも大まかに述べておきたい。結果として外国人枠を温存できたSR渋谷は日本に帰化したアメリカ出身の黒人33番アイラ・ブラウンの「実質的な外国人」という存在や34番のアールティ・グインの高性能な3Pシュート技術でハイスコアを叩きだし、SR渋谷が突き離す。

新潟もバスケ日本代表の絶対的PGだったレジェンド7番五十嵐圭のシュートセンスや前述の13番のアメリカ人ハイスコアラーのクリント・チャップマンの3Pで第3Qには同点に追いつく。

しかし、最終的に第4Qで再び突き離したSR渋谷が81-76で接戦をモノにした。

さてさてここで言いたいのが、この試合の分水嶺になった第1Qの新潟のセンター・54番ダバンデ・ガードナーがゴール下の対人プレーで圧倒的なフィジカルで制圧していたのに、相手のファールで得たフリースローをシュートミスで自滅したシーンである。

ここでフリースローを全部決めていたら同点、そしてその流れでアウエーの新潟が勢いづいてもっとスコアを叩き出せて勝っていたかもしれない。

しかしバスケでもそうなのだが、「はやい」「つよい」「うまい」の三拍子揃った選手というのがアジアではなく、本場のリーグ(この場合は欧米)に流れてしまう。

逆に何かしらの傷物と言っては悪いが、短所のあるプレーヤーをどう育てるかが、アジアのマイナーなチームのHCの宿命かもしれない。

最後の④で他の競技からそのことを捉えていきたい。

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