さてさてこうして急遽Bリーグの会場に行けた筆者であるが、たまたま行った会場の試合が両チーム上位浮上のために火花を散らして、コートの中央が香ばしい匂いになった白熱した状態だった。

試合は(コート上に述べ6人使える外国人枠を)SR渋谷が1(人)-2-1-2で、新潟が2-1-1-2であった。要は新潟としては先に外国人枠を多く使って先行逃げ切りを図りたかった。新潟のヘッドコーチ(HC・監督)庄司和弘はそういう意図があった。

しかし、策士策に溺れるというがこうした庄司HCの思惑通りにはならなかった。

第1Qに外国人を多く使える新潟が先行した。Bリーグ誕生と同時に千葉ジェッツから移籍した13番クリント・チャップマンが大外からの3P(ポイント)をズバズバ決めた。一方でインサイドでのゴール下ではNBL(旧・実業団リーグ)得点王のビッグマンである54番ダバンデ・ガードナーがこの場所を制圧していた。ここまでは庄司HCのプランに沿っていた。

しかし、このガードナーが相手からファールを誘ってフリースローを貰っても、第1Qはそれをことごとく外していた。一本も入らなかったが、結局第1Qは同点で終わってしまった。ここでガードナーがフリースローを全部決めていたら、5点リードは取れていた。ある意味試合の流れをみすみす相手に譲った訳だ。〈③に続く〉

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