①では素人なりに日本のプロバスケを見ていてパワーやフィジカルを要求されるPF(パワーフォワード)やC(センター)の体格やバスケットマンとしての技量が貧弱という話をしたが、②では他競技からこの問題を見ていきたい。

このブログのコアな読者なら分かると思うが筆者はボクシングを20年程見ている。

しかし、ここ2015年頃は日本人ボクサーが重量級の東洋太平洋タイトルマッチで豪州の白人選手に連敗していたのである。

東洋圏内で唯一、重量級に通用する豪州に日本人が全く太刀打ちできていないという事実。思うに日本のような重量級の選手層の薄い国のボクサーでは単純にフィジカルの力「だけ」で何の工夫も挫折もなく勝ち上がれてしまう。

しかし、本場の白人(もしくは黒人)ボクサーは選手層の厚いタフな環境の中で苦戦を経験しつつ、フィジカルを「生かしたテクニック」を後天的に習得し、それが重量級の東洋タイトルで結果として表れたのだ。

なら東洋人は白人や黒人の前にひれ伏せというのか?否っ!東洋人でもフィジカルの強い人種は存在する。

それは韓国人Jリーガーである。韓国はサッカーは盛んで、東洋人がフィジカル勝負する為に参考になる部分は多い。

韓国人Jリーガーを見ていると体の背骨付近のインナーマッスル、いわゆる「体幹」の鍛え方に長けていて、J2で韓国人CB(センターバック)が屈強なブラジル人FW(フォワード)との肉弾戦に勝負しても互角に争えるだけのフィジカルは持っている。

日本人だと代表のSB(サイドバック)であるインテルの長友佑都の体幹が有名だが、フットボールインテリジェンスを抜きにして、単純な肉体勝負なら今のアジアで韓国人が一番強い。

バスケットの日本人PFやセンターはこうした韓国人Jリーガーの体幹トレーニングや競り合いでのテクニックというのを吸収できる余地がある。

今回は日本人のPFやセンターの貧弱さにヌルバスケットファンである筆者が生意気なことを述べたが、それも日本のバスケットというコンテンツがもっとメジャーになってもらいたいが故のことである。ご理解いただきたい。